【2025年版】ホームセンターの店舗数ランキング
2025年4月29日 | 業界・地域分析
合併等でブランドの統合が進み、近年チェーン数(ブランド数)が減少している印象のホームセンター業界。最近の店舗数はどうなっているのでしょうか。
2025年版(2024年1月~2025年1月)では、当社のチェーン店データを元に、ホームセンター(※1)のチェーン別店舗数ランキングや前年同月比増減状況などを集計し、過去記事(2024年版、2023年版 ※2、2022年版、2021年版)との比較も交えて振り返ります。
※1 工具等、関連する専門業態のチェーンも含まれています。
また、当社では 2024年版まで作業衣料とその派生ブランドの「ワークマン」「WORKMAN Plus」「ワークマン女子」をホームセンターに分類していましたが、分類区分変更により 今回の2025年版店舗数ランキングには含まれていません。
※2 2023年版は、2月時点のデータ。
データの集計方法について
- 集計元のチェーン店データは、チェーン店の公開情報を当社が調査・収集したものです。すべてのチェーン店を網羅したものではありません。また、実態とは異なる場合がありますのでご了承ください。
- 2025年1月時点で、国内に10店舗以上展開しているチェーン店を集計の対象にしています。
- 当社のチェーン店データ調査・収集は毎月を基本としていますが、隔月など定期収集のチェーンもあります。表・グラフの対象月に収集がなかったチェーンの場合、当月時点で最新のデータを記載しています。
- 店舗数の増減率(%)は、2025年1月と2024年1月の対比で算出しています(小数点2位以下は四捨五入)。
【2025年版】ホームセンター 店舗数ランキング
チェーン別店舗数ランキングを1月の前年同月比でみると、上位30チェーンのうち 増加しているチェーンが 13チェーンで、減少は 6チェーン。プラスマイナスゼロが 11チェーンとなっています。
ケーヨーデイツー吸収合併により大幅増の「DCM」
今回最も前年同月比増加率が高いのは「DCM」で、31.5%増、数にすると160店舗の大幅増となりました。これは、同社が2024年9月1日付で、同年1月に子会社化していたケーヨーデイツーを吸収合併したことによるものです。当社調査による月別の店舗数の動きをみても、2024年8月から9月にかけて164店舗のまとまった増加があり、このタイミングでケーヨーデイツーからDCMに店名が置き換わったことが窺えます。
「DCM」は、傘下7ブランドが統合された2024年版で店舗数ランキング3位に浮上していましたが、ケーヨーデイツーの吸収合併により今回(2025年版)さらに1ランク上昇し、ランキング2位となりました。
「コーナンPRO」を筆頭に、プロショップの増勢つづく
「DCM」に次いで増加率が高いのはランキング7位の「コーナンPRO(16.3%・21店舗増)」で、ニトリホールディングス傘下の「島忠(HOMES島忠)」も15.0%(6店舗増)の高い増加率となっています。バローグループの「ホームセンターバロー」が8.6%増(3店舗増)でこれに続いています。
また、「コーナンPRO」を筆頭に、近年増加傾向にある「プロショップホダカ(8.1%増)」「建デポ(7.3%増)」のプロ向け業態が今回も順調に店舗数を伸ばしており、プロショップの増勢が未だ続いていることがわかります。
プラスマイナスゼロの「現状維持」が多い
一方、前年同月比減少の6チェーンについては、全体的に減少率は低めで、減少数も1~3店舗に止まっています。
また、ホームセンターは出退店の動きが比較的少なく、1年前と店舗数が変わらないチェーンが多いのが特徴です。具体的には、当社集計による10店舗以上を展開するチェーンのうち、全体の約56%がプラスマイナスゼロの現状維持、となっています。
チェーン別 店舗数ランキング(上位30チェーン)
| 順位 | チェーン名 | 2024年1月 | 2025年1月 | 増減率(%) |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | コメリ | 1,352 | 1,375 | +1.7 |
| 2位 | DCM | 508 | 668 | +31.5 |
| 3位 | ホームプラザナフコ | 344 | 345 | +0.3 |
| 4位 | ホームセンターコーナン | 297 | 313 | +5.4 |
| 5位 | カインズ | 249 | 246 | -1.2 |
| 6位 | アストロプロダクツ | 199 | 203 | +2.0 |
| 7位 | コーナンPRO | 129 | 150 | +16.3 |
| 8位 | ジュンテンドー | 127 | 125 | -1.6 |
| 9位 | DCMニコット | 111 | 114 | +2.7 |
| 10位 | 建デポ | 82 | 88 | +7.3 |
| 11位 | サンデー | 72 | 72 | 0 |
| 12位 | ダイユーエイト | 70 | 70 | 0 |
| 13位 | プロショップホダカ | 62 | 67 | +8.1 |
| 14位 | ホームセンターグッデイ | 63 | 65 | +3.2 |
| 15位 | ホームセンター スーパービバホーム | 62 | 61 | -1.6 |
| 16位 | プロノ | 53 | 53 | 0 |
| 17位 | ロイヤルホームセンター | 49 | 50 | +2.0 |
| 18位 | 島忠(HOMES島忠) | 40 | 46 | +15.0 |
| 19位 | ホームセンタームサシ | 43 | 43 | 0 |
| 19位 | コーナンホームストック | 43 | 43 | 0 |
| 19位 | ひらせいホームセンター | 44 | 43 | -2.3 |
| 22位 | ホームセンター ビバホーム | 42 | 40 | -4.8 |
| 23位 | ニシムタ | 39 | 39 | 0 |
| 24位 | ホームセンターバロー | 35 | 38 | +8.6 |
| 25位 | ホームワイド | 30 | 30 | 0 |
| 26位 | ホームセンター&家具・インテリア 山新 | 26 | 26 | 0 |
| 27位 | ホームセンター イエローグローブ | 25 | 25 | 0 |
| 27位 | ホームセンター カンセキ | 25 | 25 | 0 |
| 29位 | セキチュー | 24 | 24 | 0 |
| 29位 | ホームセンター アヤハディオ | 25 | 24 | -4.0 |
ランキングは当社のチェーン店舗データをもとに作成しています
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【まとめ】売上高や利益が改善したことは確かだが・・・
決算公表チェーンは、売上高、利益ともに改善
大手・中堅ホームセンター運営会社の 2024年3月~2025年2月に関する業績発表(2025年2月期・2025年3月期第3四半期 決算短信等、計13チェーン分)を調べたところ、売上高・営業利益ともに増加の「増収増益」は 5つのチェーンまたは運営会社(DCM、コメリ、コーナン、ホームセンターバロー、カンセキ)で、このうちコーナン商事(ホームセンターコーナン・コーナンPRO・建デポを展開)は、純利益も増益となっています。
そのほかでは「増収減益」が3、「減収増益」が1、「減収減益」が3、「減益」であることが親会社の決算短信の記述にあったのが1チェーン、でした。
2024年版時には 決算公表チェーンのほとんどが「減収減益」で、利益の落ち込み幅が特に大きかったことを考えると、今回は売り上げ・利益ともに改善傾向が目立っています。
決算短信にみる 販売動向
各社決算短信の「経営成績の概況」で販売動向をみると、ほとんどの企業が共通して挙げているのは首都圏で発生した連続強盗事件などの影響で防犯意識が高まり、防犯用品(窓用フィルムやセンサーライト等)の需要が伸びた点です。地震や台風の影響からか、防災用品が伸びたチェーンも多くみられました。
対象期間中(2024年3月~2025年2月頃)は春先の低温傾向や猛暑、長引く残暑、厳冬など天候不順の影響が大きく、エアコン、暖房機器、灯油、防寒衣料、夏物作業衣料などが好調だったチェーンがみられる一方、園芸用品は生育不良等で低調(特に秋)だったところが多いようです。また、ペット用品も「低調だった」とするチェーンが比較的多くありました。
とはいえ、園芸用品や住宅関連用品、建築資材関連など、販売の好不調はチェーンごとに正反対だったり、微妙に異なっていたりというケースも多く、業績同様にチェーン間の差があります。
コストアップを吸収して、いかに収益を改善・向上していけるか
原材料費・人件費・物流費・エネルギー価格の高騰に起因する物価上昇により、どのチェーンも消費者の生活防衛意識の高まりを実感しており、増収増益企業の中にも「客数は減少している」とするチェーンが複数みられます。
地方で進行が速い人口減少や、消費者の節約志向、業態を超えた販売競争の激化など、ホームセンターを取り巻く環境・見通しには依然厳しいものがあります。「コストアップを吸収して、いかに収益を改善・向上していけるか」が、今後それぞれのチェーンの浮沈を左右する といえそうです。
本記事は当社のチェーン店舗データをもとに作成しています
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