【2025年版】スーパーマーケット、総合スーパーの店舗数ランキング

2025年4月15日 | 業界・地域分析

スーパーマーケット イメージ

止まることを知らない物価高の中、スーパーマーケットや総合スーパーの店舗数はどのような動きをみせているのでしょうか。
2025年版(2025年1月現在)では、当社のチェーン店データを元に、スーパーマーケット・総合スーパーのチェーン別店舗数ランキング、前年同月比増減状況など、過去記事(2021~2024年版※)との比較も交えて振り返ります。また、ランキングから対前年比増加率が高いチェーンをピックアップし、ここ5年間の店舗数推移を集計しました。


2024年版2023年版2022年版2021年版


データの集計方法について


  • 集計元のチェーン店データは、チェーン店の公開情報を当社が調査・収集したものです。すべてのチェーン店を網羅したものではありません。また、実態とは異なる場合がありますのでご了承ください。
  • 2025年1月時点で、国内に10店舗以上展開しているチェーン店を集計の対象にしています。
  • 同一のブランド名でも運営企業が異なる場合は、店舗数を分けて集計しています。
  • 当社のチェーン店データ調査・収集は毎月を基本としていますが、隔月など定期収集のチェーンもあります。表・グラフの対象月に収集がなかったチェーンの場合、当月時点で最新のデータを記載しています。
  • 店舗数の増減率(%)は、2025年1月と2024年1月の対比で算出しています(小数点2位以下は四捨五入)。


■目次(クリックすると各項目に移動します)


店舗数ランキング 【2025年版】スーパーマーケット(SM) 店舗数ランキング
【2025年版】総合スーパー・ショッピングセンター(GMS・SC) 店舗数ランキング
年推移 増加率が高いチェーンの店舗数推移(SM/GMS・SC、各年1月時点)
●ロピア
●イオン(北海道)
●TRIAL GO
●ラ・ムー
●スーパーセンタートライアル
●イオンスタイル(本州・四国)
●まいばすけっと(関東)
●わくわく広場
まとめ スーパーの業況はややトーンダウンか

【2025年版】スーパーマーケット(SM) 店舗数ランキング

増加率断トツは、神奈川発祥の あのスーパー


チェーン別店舗数ランキングを1月の前年同月比でみると、増加したチェーンが16と過半数を占め、減少とプラスマイナスゼロが7チェーンずつとなっています。

増加率が断トツで高いのは、ランキング25位「ロピア」の25.6%増(21店舗増)で、今回が初の30位以内ランクイン(対象:2021~2025年版)となりました。2・3番目には「まいばすけっと(関東)」の7.6%増(85店舗増)と、「わくわく広場」の7.5%増(13店舗増)が続いています。

一方、減少率では「西友」の6.3%減(16店舗減)が目立っています。西友は2024年4月に北海道からの撤退を発表し、同年10月1日付で「イオン(北海道)」が全9店舗を取得しました。今回減少分の一部はこの店舗売却分であるとみられます。
そのほかでは、ランキング1位「JAファーマーズマーケット」をはじめ「全日食チェーン」「ローソンストア100」「マックスバリュ(九州)」「いなげや」「フレスコ」が減少組となっていますが、いずれも若干減の範囲に止まっています。


【表】チェーン別 店舗数ランキング(上位30)

順位 チェーン名 2024年1月 2025年1月 増減率(%)
1位 JAファーマーズマーケット 1,482 1,439 -2.9
2位 まいばすけっと(関東) 1,119 1,204 +7.6
3位 業務スーパー 1,050 1,092 +4.0
4位 全日食チェーン 1,051 1,037 -1.3
5位 ローソンストア100 649 644 -0.8
6位 ライフ 305 314 +3.0
7位 スーパーマーケットバロー 248 248 0
7位 ヨークベニマル 247 248 +0.4
9位 西友 254 238 -6.3
10位 マルエツ 226 226 0
11位 成城石井 201 209 +4.0
12位 ヤオコー 184 194 +5.4
13位 マルナカ 193 193 0
14位 マックスバリュ(東海) 190 192 +1.1
15位 わくわく広場 174 187 +7.5
16位 Mandai 167 167 0
17位 ベルク 135 142 +5.2
18位 マックスバリュ(西日本) 132 134 +1.5
19位 サミット 123 123 0
20位 マックスバリュ(九州) 116 114 -1.7
21位 北野エース 108 110 +1.9
22位 コープ(さっぽろ) 108 108 0
23位 ハローズ 106 107 +0.9
24位 いなげや 108 105 -2.8
25位 ロピア 82 103 +25.6
26位 A-プライス 94 95 +1.1
27位 フレスコ 97 94 -3.1
27位 ニュー・クイック 94 94 0
29位 オークワ 91 92 +1.1
30位 カスミ(フードスクエアカスミ) 89 91 +2.2

ランキングは当社のチェーン店舗データをもとに作成しています


日本ソフト販売が提供する、全国のチェーン店舗データ(飲食店・コンビニ・ドラッグストアなど)についての詳しいサービス情報は、こちらからご覧いただけます。



【2025年版】総合スーパー・ショッピングセンター(GMS・SC) 店舗数ランキング

増加率トップは、西友から店舗を取得したあのチェーン


チェーン別店舗数ランキングを1月の前年同月比でみると、増加したチェーンが13と最も多く、減少は8、プラスマイナスゼロが7となっています。

増加率が最も高いのは、ランキング20位「イオン(北海道)」の21.6%増(8店舗増)。上記スーパーマーケットの項でも言及したとおり、同チェーンは2024年10月に西友から北海道内の全9店舗を取得しており、今回の増加分はその一部であるとみられます。
2番目に増加率が高いのは、ランキング25位の「TRIAL GO(16.7%・4店舗増)」で、そのほか「ラ・ムー(11.2%・14店舗増)」や 「スーパーセンタートライアル(8.9%・18店舗増)」、「イオンスタイル(8.7%・11店舗増)」の上位勢も、高めの増加率となっています。

一方、減少率では、閉店計画を順次進めている「イトーヨーカドー」の17.7%減(22店舗減)が目立っています。そのほかでは「フジグラン」の減少率も比較的高め(6.7%減)ですが、店舗数にすると2店舗のみの減少です。


【表】チェーン別 店舗数ランキング(上位30)

順位 チェーン名 2024年1月 2025年1月 増減率(%)
1位 イオン(本州・四国) 247 239 -3.2
2位 スーパーセンタートライアル 202 220 +8.9
3位 イオンモール 161 160 -0.6
4位 イオンタウン 156 158 +1.3
5位 ラ・ムー 125 139 +11.2
6位 イオンスタイル(本州・四国) 126 137 +8.7
7位 フレスポ 111 108 -2.7
8位 イトーヨーカドー 124 102 -17.7
8位 ベイシア 96 102 +6.3
10位 ダイエー 90 88 -2.2
11位 タイヨー 74 76 +2.7
12位 イオン(九州) 66 67 +1.5
12位 フジ 66 67 +1.5
14位 アピタ 63 63 0
15位 ゆめタウン 61 60 -1.6
16位 フレッシュバザール 57 59 +3.5
17位 ピアゴ 56 56 0
18位 イオンショッピングセンター 47 50 +6.4
19位 イオン(東北) 46 46 0
20位 イオン(北海道) 37 45 +21.6
21位 サンリブ 37 38 +2.7
22位 スーパータイヨー 34 34 0
22位 スーパーマーケットOlympic(※) 34
24位 サンエー 30 29 -3.3
25位 フジグラン 30 28 -6.7
25位 TRIAL GO 24 28 +16.7
25位 ハイパーマーケットOlympic(※) 28
28位 マルイ 27 27 0
29位 アトレ 25 25 0
30位 東光ストア 24 24 0

※「スーパーマーケットOlympic」「ハイパーマーケットOlympic」は、2024年10月より当該ブランド名で収集しています。両ブランドの店舗数は2024年版以前では「Olympic」に含まれます。


【年推移】増加率が高いチェーンの店舗数推移(SM/GMS・SC、各年1月時点)

2025年1月の対前年比増加率が高いチェーン(増加率7%以上)をピックアップし、過去5年間の店舗数推移をグラフにしました。
今回(2025年版)だけの大幅増なのか、それとも近年ずっと増加傾向にあったのか、また、店舗数増加の理由についても探ってみました。


ロピア[2025年対前年比増減率:25.6%増]

当社のスーパーマーケット店舗数ランキング(30位内)には今回初登場となりましたが、「ロピア」は右肩上がりで店舗数を伸ばしており、5年前(2020年1月)と比べると約130%増となっています。
同チェーンの運営会社は 川崎市に本拠を置くOICグループで、独自の店舗運営スタイル(個店主義)や低価格と高品質の両立、同業や食品メーカー・外食等とのM&A など、近年その経営戦略が注目を集めています。2024年は、北海道や東北などイトーヨーカ堂の店舗・跡地の承継により出店を拡大したことでも話題になりました。


ロピア 店舗数年推移

イオン(北海道)[2025年対前年比増減率:21.6%増)]

「イオン(北海道)」店舗数のここ5年の動きをみると、2024年まではほぼ横ばい状態でした。2025年の大幅増に関しては「2024年10月に西友から北海道内の店舗を取得した」という、今回に限った事情によるものであると考えられます。


イオン北海道 店舗数年推移

TRIAL GO[2025年対前年比増減率:16.7%増)]

「TRIAL GO」は、福岡市のトライアルホールディングス(HD)が最先端のIT技術を導入した次世代型スマートストアとして開店した、小型フォーマットのディスカウントスーパーです。1号店・脇田店(福岡県宮若市)は2022年4月に開店しました。グラフは3年分のみですが、年々順調に店舗数を伸ばしています。


TRIAL GO店舗数年推移

ラ・ムー[2025年対前年比増減率:11.2%増)]

同チェーンの店舗数推移をみると、2023年以降は3年連続で10%超の増加率が続いています。2025年は、5年前に比べ約48%増となっています。
「ラ・ムー」は 大黒天物産株式会社(岡山県倉敷市)が運営するディスカウントスーパーで、当社データによると、中部(北陸含む)以西の24府県に展開しています(2025年1月現在)。


ラ・ムー 店舗数年推移

スーパーセンタートライアル[2025年対前年比増減率:8.9%増)]

同チェーンの店舗数の動きをみると、2023年のみ わずかに減少したものの、増加基調で推移しています。今回(2025年版)の増加率は、ここ5年で最も高水準となっています。
「スーパーセンタートライアル」は、ディスカウントストアとスーパーマーケットの複合業態で展開しており、トライアルHD傘下の株式会社トライアルカンパニーが運営しています。今年(2025年)3月に「西友」の買収を発表し、今後の流通再編にもかかわるインパクトのある話題と受け止められています。


トライアル 店舗数年推移

イオンスタイル(本州・四国)[2025年対前年比増減率:8.7%増)]

同チェーンの店舗数は、2024年まで4年連続で2ケタの増加率が続きました。2025年は若干増勢が鈍ったものの、5年間前と比べた増加率は71.3%となっています。
イオンでは10年ほど前からグループ内の業態転換を進めており、主な転換先が「イオンスタイル(専門性の高い店舗フォーマットの組み合わせ)」となっているようです。


イオンスタイル 店舗数年推移

まいばすけっと(関東)[2025年対前年比増減率:7.6%増)]

「まいばすけっと(関東)」の店舗数は、年々着実に増えています。5年前と比べて42.5%、数にすると359店舗増加しています。
同チェーンはイオングループが展開する都市型小型食品スーパーで、首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)をエリアに、高密度の店舗展開を続けています。


まいばすけっと 店舗数年推移

わくわく広場[2025年対前年比増減率:7.5%増)]

「わくわく広場」の店舗数もずっと前年を上回って推移しており、5年前と比べて68.5%増と大幅に増加しています。
同チェーンは、野菜や果物、焼きたてパン、お惣菜など、地域の生産者とお客様のコミュニティを提供する「地域を結ぶ直売広場」をコンセプトに掲げています。千葉市の株式会社わくわく広場が運営し、地元千葉県を中心に 全国31都道府県で展開しています。また、数多くがショッピングセンターなどのテナントとして出店しています。


わくわく広場 店舗数年推移

【まとめ】スーパーの業況はややトーンダウンか

日本チェーンストア協会が公表している2024年1月~12月の販売統計(※1)によると、総販売額は13兆307億円余で、全店ベース(店舗調整前※2)では96.1%と 前年を下回ったものの、既存店ベース(店舗調整後※2)では102.7% と若干増加しています。


※1 会員企業47社、9,442店舗における販売動向。


※2 「店舗調整前」とは、当該月(期)の販売額とその前年同月(期)の販売額とを単純に比較したもの。一方、「店舗調整後」とは、当該月(期)の販売額とその前年同月(期)の販売額のうち、新規開店して売上増となったり閉店して売上減となったりする店舗の異動による影響を除いて比較したもの。


これだけでは業況が好調なのかどうなのか判断しかねる統計結果ですが、2020~2023年が 店舗調整前・後ともに増加していたことを考えると、2024年は「ややトーンダウンした感が否めない」といったところです。
大手チェーンの2024年中に関する決算発表(3~11月期など)をみると、値上げ効果で営業収益が過去最高のところもある一方、営業損益では多くの企業が赤字となっており、業績の悪化がみられました。買い上げ点数の減少や人件費増、販促にかかる経費の増加などがその原因とされます。

人口減や少子高齢化、異業種の食品参入・強化など さらなる競争激化の中、どんな業態のどんな戦略のチェーンが生き残っていくのか、今後の動向に注目したいところです。


本記事は当社のチェーン店舗データをもとに作成しています


日本ソフト販売が提供する、全国のチェーン店舗データ(飲食店・コンビニ・ドラッグストアなど)についての詳しいサービス情報は、こちらからご覧いただけます。


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