【2021年版】ホテル・旅館・温泉が多い都道府県ランキング

最終更新日 2021年9月6日 | 業界・地域分析

ホテル・旅館・温泉の施設

インバウンドの盛り上がりがコロナ禍で一転した観光業界。以前のような旅行がいつになったら再開できるのか、未だ見えていません。
そんな状況下で気になるのは、ホテル・旅館・温泉が「どの都道府県に多く立地し、増えているのか減っているのか」―。今回は、当社の企業データベース(電話帳情報)を元に、都道府県別の施設数ランキングや、コロナ禍以前と以後における施設数の推移を集計しました。


データの集計方法について

  • 集計元のデータベースは、当社が全国の企業電話帳(※)を1,140種類の業種(ジャンル)に分類したものです。今回は「トラベル」に分類された中から8ジャンルの情報を使用しています。すべての施設を網羅したものではありません。また、実態とは異なる場合がありますのでご了承ください。
  • 電話帳の掲載1件に対して複数の業種を付加する場合があるため、同一掲載のデータが業種違いで複数存在することがあります。

※法人企業のほか、個人事業者、公企業(官庁、自治体、病院、学校など)が含まれています。


ホテル

北海道、東京都をおさえて長野県が第1位


「ホテル(※)」が多い都道府県のトップ5は、長野県(1,669件)、北海道(1,586件)、東京都(1,202件)、静岡県(991件)、沖縄県(833件)の順。シティホテルが多い東京以外では、リゾートホテルが多い地域が上位にランクしているようです。とはいえ長野県が北海道よりも多く、沖縄県のおよそ2倍もあるのが少し意外な印象です。
また、「観光地、インバウンド」といったキーワードで真っ先にイメージに浮かぶ京都府は、20位と47都道府県の中間よりやや上の位置に止まっています。ホテルの数が多いのは、アクティビティや温泉など滞在型の観光地であるといえそうです。


※当社の分類では、ホテルを「ホテル」「ビジネスホテル」「カプセルホテル」の3種類に細分化しています。当ランキングのホテルは、細分化された「ホテル」を指します。

「ホテル」が多い都道府県ランキング(上位20)

順位 都道府県 ホテル数
1位 長野県 1,669
2位 北海道 1,586
3位 東京都 1,202
4位 静岡県 991
5位 沖縄県 833
6位 新潟県 810
7位 愛知県 651
8位 福岡県 645
9位 大阪府 600
10位 広島県 585
11位 千葉県 579
12位 福島県 530
13位 鹿児島県 528
14位 神奈川県 520
15位 栃木県 477
16位 兵庫県 476
17位 長崎県 471
18位 三重県 451
19位 茨城県 446
20位 京都府 437

旅館

2位に大差をつけ、旅館でも長野県が1位


「旅館」が多い都道府県のトップ5は、長野県(2,311件)、新潟県(1,491件)、北海道(1,299件)、福島県(1,050件)、静岡県(1,018件)の順。長野県が2位に800件以上の大差をつけた断トツの1位となっています。上位10都道府県のうち、福島県や岐阜県、群馬県、大分県、山形県はそれぞれホテルとの順位の開きが大きく、旅館の比重が高い県であることが窺えます。
また、旅館2位の新潟県は今回取り上げた8種類のランキングすべてで10位以内に入っており、目立たないながらも観光・都市機能両面で大きな存在感を放っています。

「旅館」が多い都道府県ランキング(上位20)

順位 都道府県 旅館数
1位 長野県 2,311
2位 新潟県 1,491
3位 北海道 1,299
4位 福島県 1,050
5位 静岡県 1,018
6位 兵庫県 768
7位 岐阜県 764
8位 群馬県 741
9位 大分県 731
10位 山形県 718
11位 熊本県 655
12位 福井県 598
13位 三重県 571
14位 京都府 570
15位 岩手県 562
16位 神奈川県 528
17位 鹿児島県 492
18位 栃木県 476
19位 宮城県 472
20位 秋田県 471

ビジネスホテル

東京都が貫録の1位、観光県の長野県・北海道も上位


「ビジネスホテル」が多い都道府県のトップ5は、東京都(772件)、北海道(645件)、愛知県(554件)、長野県(481件)、静岡県(478件)の順。ビジネスホテルはやはり東京都がトップで、3位に愛知県、6位福岡県、7位大阪府とビジネスの拠点である大都市を抱える県が目に付きます。もっとも「ビジネスホテル」とはいえビジネスユースに限らないため、北海道や長野県はこちらでも2位、4位と上位に位置しています。

「ビジネスホテル」が多い都道府県ランキング(上位20)

順位 都道府県 ビジネスホテル数
1位 東京都 772
2位 北海道 645
3位 愛知県 554
4位 長野県 481
5位 静岡県 478
6位 福岡県 459
7位 大阪府 392
8位 広島県 385
9位 新潟県 358
10位 福島県 339
11位 兵庫県 314
12位 茨城県 313
13位 鹿児島県 311
14位 長崎県 304
15位 神奈川県 303
16位 宮城県 294
17位 三重県 288
18位 千葉県 281
19位 愛媛県 268
20位 岡山県 252

民宿

長野県が1位、2位は静岡県


「民宿」が多い都道府県のトップ5は、長野県(836件)、静岡県(771件)、新潟県(521件)、北海道(511件)、沖縄県(387件)の順。全国には約9,600件の民宿があり、これはペンションの約2.5倍にあたる数となっています。
ちなみに、民宿2位の静岡県は「ペンション」でも2位であるほか、「ホテル」「旅館」「ビジネスホテル」「保養所」がいずれも5位以内に入っており、地味ながらランキング上位の常連となっています。
また、ランキング外ですが、大阪府が民宿5件と飛びぬけて少ない数で全都道府県の最下位となっているのが興味深いところです。

「民宿」が多い都道府県ランキング(上位20)

順位 都道府県 民宿数
1位 長野県 836
2位 静岡県 771
3位 新潟県 521
4位 北海道 511
5位 沖縄県 387
6位 山梨県 370
7位 福井県 362
8位 福島県 332
9位 兵庫県 318
10位 鹿児島県 301
11位 千葉県 294
12位 長崎県 290
13位 岐阜県 287
14位 東京都 251
15位 石川県 231
16位 和歌山県 227
17位 三重県 215
18位 京都府 193
19位 岩手県 166
20位 群馬県 155

ペンション

長野県が2位に3倍以上の差をつけて首位独走


「ペンション」が多い都道府県のトップ5は、長野県(1,073件)、静岡県(305件)、北海道(278件)、山梨県(230件)、沖縄県(192件)の順。ここでも長野県が2位に3倍以上の差をつけて独走しています。長野県は民宿よりペンションの方が多い点も特徴的で、同県の観光地が持つ「洋風」イメージとみごとに合致しています。また、長野県が飛びぬけて多いだけに、埼玉・佐賀・茨城県(2~4件)など、ランク外下位との格差が際立っています。

「ペンション」が多い都道府県ランキング(上位20)

順位 都道府県 ペンション数
1位 長野県 1,073
2位 静岡県 305
3位 北海道 278
4位 山梨県 230
5位 沖縄県 192
6位 群馬県 190
7位 栃木県 183
8位 福島県 173
9位 新潟県 170
10位 千葉県 86
11位 岐阜県 74
12位 岩手県 71
13位 熊本県 62
14位 山形県 57
15位 兵庫県 56
16位 東京都 51
17位 鹿児島県 44
18位 和歌山県 41
19位 石川県 40
20位 宮城県、長崎県 37

保養所

1位長野県はじめ、首都圏からのアクセスが良い都道府県が上位に


「保養所」が多い都道府県のトップ5は、長野県(255件)、静岡県(253件)、神奈川県(198件)、新潟県(96件)、山梨県(89件)の順。10位以内に全く顔を出さなかった神奈川県が唯一保養所で上位にランクインするなど、比較的東京からのアクセスが良い県が目に付きます。東京および首都圏企業の保養所が多いのではないかと推測できます。

「保養所」が多い都道府県ランキング(上位20)

順位 都道府県 保養所数
1位 長野県 255
2位 静岡県 253
3位 神奈川県 198
4位 新潟県 96
5位 山梨県 89
6位 福島県 66
7位 栃木県 64
8位 千葉県 63
9位 兵庫県 60
10位 群馬県 59
11位 大分県 56
12位 三重県 49
13位 鳥取県 44
14位 北海道 43
15位 宮城県 38
16位 岐阜県 37
17位 福岡県 35
18位 秋田県 34
19位 山形県 31
20位 山口県 30

公共の宿

中部地方以西の都道府県が数多くランクイン 1位はやはり長野県


「公共の宿」が多い都道府県のトップ5は、長野県(113件)、北海道(84件)、兵庫県(65件)、岡山県(65件)、新潟県(59件)の順。兵庫県、岡山県というほかのランキングでは登場していなかった面々が上位にランクインしており、そのほか京都府や島根県、広島県、山口県、高知県、石川県など、中部地方以西の都道府県が20位以内に数多くみられます。

「公共の宿」が多い都道府県ランキング(上位20)

順位 都道府県 公共の宿数
1位 長野県 113
2位 北海道 84
3位 兵庫県 65
3位 岡山県 65
5位 新潟県 59
6位 京都府 57
7位 島根県 52
8位 広島県 49
9位 山口県 45
10位 高知県 43
11位 鹿児島県 42
12位 石川県 40
12位 福井県 40
12位 和歌山県 40
15位 長崎県 35
16位 鳥取県 34
16位 愛媛県 34
18位 秋田県 32
18位 福島県 32
18位 富山県 32

温泉浴場

長野県が7冠達成 ほかイメージどおりの「温泉県」がランクイン


「温泉浴場」が多い都道府県のトップ5は、長野県(379件)、鹿児島県(269件)、北海道(255件)、青森県(239件)、熊本県(220件)の順。長野県はビジネスホテル以外すべて1位の「7冠」を達成しています。そのほか、鹿児島県や北海道、青森県、熊本県、新潟県、大分県、秋田県・・・と温泉施設数ランキングならではの都道府県が上位に名を連ねています。
源泉数や湧出量、ネームバリュー(別府、箱根、草津、登別、下呂、道後等)などからイメージする順番とは異なるかもしれませんが、電話帳データベースからはこのようなランキングが導き出されます。

「温泉浴場」が多い都道府県ランキング(上位20)

順位 都道府県 温泉浴場数
1位 長野県 379
2位 鹿児島県 269
3位 北海道 255
4位 青森県 239
5位 熊本県 220
6位 新潟県 213
7位 大分県 208
8位 秋田県 151
9位 福島県 139
10位 静岡県 136
11位 山梨県 131
12位 岐阜県 125
13位 福岡県 121
14位 石川県 114
14位 島根県 114
16位 栃木県 113
17位 群馬県 109
18位 兵庫県 103
18位 愛媛県 103
20位 宮崎県 102

各施設数の推移(2019年7月~2021年7月、半年毎)

ホテル数 推移

全国のホテル数は、2019年7月から2020年1月にかけて約1,400件と大幅に減り、その後小幅な増減を繰り返しています。2020年1月の落ち込みはまだコロナ禍の影響とは考えられませんので、2019年7月から翌年1月までの半年間に何らかの理由でホテル数に目立った変化が起きたと思われます。


ホテル数の推移

旅館数 推移

全国の旅館数は、2019年7月をピークとして、半年毎に200~500件ずつ減少しています。この2年間に減った件数は約1,750件(-6.7%)です。当社のデータベースを2015年までさかのぼってみても、旅館は年間500~1,000件ペースで減少傾向にあり、この2年間もその流れの延長線上の動きとなりました。


旅館数の推移

ビジネスホテル数 推移

全国のビジネスホテル数も2019年7月がピークとなっていますが、この2年間の減少幅は約330件(-2.6%)と比較的少ない水準に止まっています。推移でも、2021年1月にやや盛り返しているのがホテルや旅館と異なる点です。


ビジネスホテル数の推移

民宿数 推移

全国の民宿数も、2019年7月をピークに徐々に減少をたどっています。2年間に減った件数は約770件(-7.4%)。旅館数に近い、推移・減少幅を示しています。グラフの動きからは「2021年後半を迎える前にいよいよ力尽きるところが増えているのでは」といった懸念が広がります。


民宿数の推移

ペンション数 推移

全国のペンション数も、2019年7月をピークに減少傾向にあります。2年間に減った件数は370件弱ですが、旅館や民宿以上の減少率(-8.7%)となっています。ちなみに「西洋風の民宿」であるペンションの件数規模(全国)は、民宿の4割程度となっています。


ペンション数推移

保養所数 推移

全国の保養所数も2019年7月をピークに減少を続けています。2年間の減少件数は240件弱、-10.6%減と、今回取り上げた施設の中で最も大きく減っています。そもそもバブル崩壊以降保養所は下火になっていましたが、コロナ禍を経て、福利厚生施設としての優先度はますます低下していくものと予想されます。


保養所数推移

公共の宿数 推移

全国の公共の宿数(国民宿舎、休暇村等)は、2019年7月が頂点でその後下降しているものの、2021年1月に1年前の水準に一旦戻している点でほかの施設の推移と異なっています。しかし結局、2021年1月からの半年間で最低の水準まで減少している点では、旅館や民宿と同様です。


公共の宿数推移

温泉浴場数 推移

全国の温泉浴場数は上記7種の宿泊施設と異なり、この2年間のピークは2021年1月となっています。推移をたどると、2019年7月から減少したのちに2021年1月にほぼ同数まで回復しています。しかし、2021年7月にかけての半年間でまた減少しているという点では、ほかの施設の動きと同じです。2年間の減少幅は27件、-0.5%と小幅に止まっています。


温泉浴場数推移

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