【2023年版】銀行・信金・信組・ろうきんの店舗数ランキング

2023年7月3日 | 業界・地域分析

銀行・信用金庫・信用組合・ろうきんの店舗数ランキング

人口減少やネットバンキング・キャッシュレス化を背景に、支店・ATMの統廃合など店舗体制の見直しが進む金融機関。そんな中、店舗数の動きはどうなっているのでしょうか。
今回は、当社のチェーン店データを元に、金融機関の店舗数ランキング2023年版(2023年4月時点)を、4つの業態別(銀行・信用金庫・信用組合・労働金庫)に集計しました。


※インターネット専業銀行を含めた調査のため、本ランキングではATMも店舗数としてカウントしています(提携ATMは除く)。
ただし、当社が2023年4月の時点で収集できた店舗内・外のATMのみを反映させているため、実際の数と異なる場合があることをご了承ください。


データの集計方法について


  • 集計元のチェーン店データは、チェーン店の公開情報を当社が調査・収集したものです。すべてのチェーン店を網羅したものではありません。また、実態とは異なる場合がありますのでご了承ください。
  • 当社のチェーン店データ調査・収集は毎月を基本としていますが、隔月など定期収集のチェーンもあります。表・グラフの対象月に収集がなかったチェーンの場合、当月時点で最新のデータを記載しています。

■目次(クリックすると各項目に移動します)

銀行 多いのは、ゆうちょ、ネット銀行、JA、都市銀行、地方銀行 の順
・【表-1】店舗数ランキング(2023年4月時点、上位50)
・【地域分布】銀行拠点が多い都道府県は?
信用金庫 2023年版も「信金王国・京都」がワンツーフィニッシュ
・【表-2】店舗数ランキング(2023年4月時点、上位50)
・【地域分布】信用金庫が多い都道府県は?
信用組合 ほとんどが前年の店舗数と変わりなし
・【表-3】店舗数ランキング(2023年4月時点、上位50)
・【地域分布】信用組合が多い都道府県は?
労働金庫 「中央」「九州」で店舗数全体の約35%
・【表-4】店舗数ランキング(2023年4月時点、全13)
・【地域分布】労働金庫が多い都道府県は?
=まとめ= 地銀とJAで統合が進んだ2022~2023年
・【表-5】金融機関再編の動き(2022~2023年6月現在、予定も含む)

【銀行】店舗数ランキングと地域分布

店舗数ランキング
多いのは、ゆうちょ、ネット銀行、JA、都市銀行、地方銀行 の順


銀行店舗数のランキング1位は、全国津々浦々に窓口とATMのネットワークを持つ「ゆうちょ銀行(50,229店)」。3位の「JAバンク」は、JA(農業協同組合)等の農林関係団体がおこなう信用事業(貯金・資金貸付など)のブランドで、主に地域JA(単位農協)の支店に窓口やATMがあり、全国で約15,800の拠点数を誇っています。

2位「セブン銀行(24,817店)」と4位「ローソン銀行(13,421店)」はコンビニATMが拠点の銀行であるため、ほぼATMの数を表しています。
とはいえ、両銀行の店舗数(拠点数)がコンビニ店舗の数と一致するかというとそうではなく、2023年4月時点でセブン銀行はセブン・イレブンのコンビニ店舗より約3,500多く、ローソン銀行はローソン店舗より300弱少なくなっています。セブン銀行のATMはコンビニ以外の場所にもこれだけの数があり、一方ローソンは「ローソン銀行のATM」がないコンビニ店舗がある、ということわかります。

ランキング5位の「イーネット(12,294店)」は、金融機関63社(2023年1月20日現在)の出資による共同ATMの設置や運営・保守業務をおこなう会社。コンビニのファミリーマートやデイリーヤマザキをはじめ、全国のスパーマーケットやショッピングセンター、病院等にATMが設置されています。
また、7位の「イオン銀行(6,435店)」もATMを拠点としたネット銀行ですが、イオンモール等に有人店舗を設けて、対面でのサービスも展開しています。

本来の銀行が登場するのは、「みずほ銀行(8,549店)」の6位が最上位です。8~10位に「三菱UFJ銀行(2,466店)」「三井住友銀行(1,247店)」「りそな銀行(1,136店)」と都市銀行が続いており、以降は11位の「横浜銀行(837店)」を筆頭に、地方銀行や第二地方銀行が並んでいます。


【表-1】銀行 店舗数ランキング(2023年4月、上位50)

順位 金融機関名 2023年4月
(店舗数)
業態
(※)
本店等所在地
1位 ゆうちょ銀行 50,229 その他の銀行 千代田区
2位 セブン銀行 24,817 その他の銀行 千代田区
3位 JAバンク 15,804 その他金融機関・会社
4位 ローソン銀行 13,421 その他の銀行 品川区
5位 イーネット 12,294 その他金融機関・会社 中央区
6位 みずほ銀行 8,549 都市銀行 千代田区
7位 イオン銀行 6,435 その他の銀行 千代田区
8位 三菱UFJ銀行 2,466 都市銀行 千代田区
9位 三井住友銀行 1,247 都市銀行 千代田区
10位 りそな銀行 1,136 都市銀行 大阪市
11位 横浜銀行 837 地方銀行 横浜市
12位 西日本シティ銀行 713 地方銀行 福岡市
13位 北洋銀行 705 第二地方銀行 札幌市
14位 関西みらい銀行 659 地方銀行 大阪市
15位 福岡銀行 637 地方銀行 福岡市
16位 十八親和銀行 597 地方銀行 長崎市
17位 広島銀行 595 地方銀行 広島市
18位 三井住友銀行
ローン契約コーナー
594 都市銀行
19位 京都銀行 587 地方銀行 京都市
20位 七十七銀行 549 地方銀行 仙台市
21位 大垣共立銀行 537 地方銀行 大垣市
21位 静岡銀行 537 地方銀行 静岡市
23位 十六銀行 526 地方銀行 岐阜市
23位 八十二銀行 526 地方銀行 長野市
25位 三十三銀行 515 地方銀行 四日市市
26位 埼玉りそな銀行 513 その他の銀行 さいたま市
27位 足利銀行 498 地方銀行 宇都宮市
28位 山陰合同銀行 487 地方銀行 松江市
29位 北海道銀行 472 地方銀行 札幌市
30位 東京スター銀行 471 第二地方銀行 港区
31位 常陽銀行 468 地方銀行 水戸市
32位 第四北越銀行 460 地方銀行 新潟市
33位 千葉銀行 427 地方銀行 千葉市
34位 北陸銀行 418 地方銀行 富山市
35位 南都銀行 415 地方銀行 奈良市
36位 滋賀銀行 411 地方銀行 大津市
37位 きらぼし銀行 409 地方銀行 東京都港区
38位 紀陽銀行 402 地方銀行 和歌山市
39位 筑波銀行 397 地方銀行 土浦市
40位 池田泉州銀行 387 地方銀行 大阪市
41位 山口銀行 384 地方銀行 下関市
41位 四国銀行 384 地方銀行 高知市
43位 群馬銀行 371 地方銀行 前橋市
44位 京葉銀行 370 第二地方銀行 千葉市
45位 中国銀行 368 地方銀行 岡山市
46位 百十四銀行 361 地方銀行 高松市
46位 愛媛銀行 361 第二地方銀行 松山市
48位 岩手銀行 358 地方銀行 盛岡市
49位 秋田銀行 352 地方銀行 秋田市
50位 百五銀行 346 地方銀行 津市

※金融庁の分類(銀行免許一覧)を参考に、当社のチェーン店データに基づき分類したものです。

  • 第二地方銀行
    一般社団法人第二地方銀行協会の会員。旧相互銀行から普通銀行に転換した銀行。
  • その他の銀行
    新たな形態の銀行業(ネット銀行等)、都銀・地銀に分類できない普通銀行、ゆうちょ銀行。
  • その他の金融機関・会社
    いずれの業態分類にも入らない金融機関(JAバンク、イーネット)。

地域分布 銀行拠点が多い都道府県は?


ランキング10位以内の銀行の都道府県別分布状況をみると、全国を営業エリアとする大手ばかりのため、都市銀行以外は47都道府県すべてに拠点を持っています。東京都の拠点数が最も多い銀行がほとんどで、2番目以降も人口の多い大都市圏が上位に並んでいます。

そうした中、ほかと傾向が異なる金融機関は「JAバンク」。最も多いのは愛知県(884)で、2番目が静岡県(678)、3番目が兵庫県(665)、という順序になっています。
また、大阪発祥「りそな銀行」は、大阪府(404)の拠点数が東京都(374)を上回っています。「ゆうちょ銀行」では、東京都(3,813)に次いで北海道の拠点数(2,920)が2番目に多い点も目立っています。


【信用金庫】店舗数ランキングと地域分布

店舗数ランキング
2023年版も「信金王国・京都」がワンツーフィニッシュ


信用金庫の店舗数は「京都中央信用金庫(288店)」が1位で、「京都信用金庫(215店)」が2位。20212022年版に引き続き、2023年版も京都勢がワンツーフィニッシュを飾りました。
3位は東京都の「城北信用金庫(197店)」、4位が兵庫・大阪をエリアとする「尼崎信用金庫(195店)」、5位は愛知県がエリアの「岡崎信用金庫(193店)」と続いており、順位も2022版と同じです。


【表-2】信用金庫 店舗数ランキング(2023年4月、上位50)

順位 金融機関名 2023年4月
(店舗数)
本店等所在地
1位 京都中央信用金庫 288 京都市
2位 京都信用金庫 215 京都市
3位 城北信用金庫 197 北区(東京都)
4位 尼崎信用金庫 195 尼崎市
5位 岡崎信用金庫 193 岡崎市
6位 埼玉縣信用金庫 192 熊谷市
7位 大阪シティ信用金庫 99 大阪市
8位 岐阜信用金庫 89 岐阜市
9位 浜松磐田信用金庫 87 浜松市
10位 城南信用金庫 86 品川区
11位 多摩信用金庫 81 立川市
11位 北海道信用金庫 81 札幌市
13位 碧海信用金庫 78 安城市
14位 広島信用金庫 75 広島市
14位 西武信用金庫 75 中野区
16位 東京東信用金庫 74 墨田区
17位 瀬戸信用金庫 72 瀬戸市
18位 大阪信用金庫 70 大阪市
19位 播州信用金庫 68 姫路市
20位 水戸信用金庫 66 水戸市
21位 北おおさか信用金庫 65 茨木市
22位 さわやか信用金庫 64 港区
23位 しずおか焼津信用金庫 63 静岡市
24位 朝日信用金庫 62 台東区
25位 横浜信用金庫 61 横浜市
26位 鹿児島相互信用金庫 58 鹿児島市
27位 川崎信用金庫 56 川崎市
27位 東濃信用金庫 56 多治見市
29位 しののめ信用金庫 53 富岡市
30位 かながわ信用金庫 50 横須賀市
30位 西中国信用金庫 50 下関市
32位 いちい信用金庫 49 一宮市
32位 愛媛信用金庫 49 松山市
32位 三島信用金庫 49 三島市
32位 芝信用金庫 49 港区
32位 西尾信用金庫 49 西尾市
32位 千葉信用金庫 49 千葉市
32位 島田掛川信用金庫 49 掛川市
39位 湘南信用金庫 47 横須賀市
39位 飯能信用金庫 47 飯能市
41位 川口信用金庫 45 川口市
41位 姫路信用金庫 45 姫路市
43位 蒲郡信用金庫 44 蒲郡市
43位 福岡ひびき信用金庫 44 北九州市
45位 きのくに信用金庫 43 和歌山市
45位 呉信用金庫 43 呉市
45位 桑名三重信用金庫 43 桑名市
48位 静清信用金庫 42 静岡市
49位 青い森信用金庫 41(※) 八戸市
49位 巣鴨信用金庫 41(※) 豊島区

※「豊田信用金庫」も同数で49位となります。



地域分布 信用金庫が多い都道府県は?


ランキング10位以内の都道府県別分布状況をみると、信用金庫は「地域の繁栄を図る相互扶助を目的とした協同組織の金融機関」であるため地域が限られており、ランキング1位の「京都中央信用金庫」でも計4府県(京都:257店、大阪:16店、滋賀:11店、奈良:4店)での展開となっています。
それ以外では「京都信用金庫」と「城北信用金庫」が本拠地と隣県を合わせた3都府県に店舗があり、「大阪シティ信用金庫」「岐阜信用金庫」「城南信用金庫」が本拠地と隣県をエリアとしています。


【信用組合】店舗数ランキングと地域分布

店舗数ランキング
ほとんどが前年の店舗数と変わりなし


信用組合の店舗数ランキング1位は「茨城県信用組合」の84店舗。2位の「長野県信用組合(52店)」に「大差をつけての1位」は、20212022年版と同様の状況です。
また、50位以内の信用組合を前年(2022年4月時点)の店舗数と比較すると、ほとんど増減がなく、「福岡県信用組合(+1)」「山梨県民信用組合(+1)」「岐阜商工信用組合(-1)」「大阪協栄信用組合(+1)」、といったわずかな変化に止まっています。


【表-3】信用組合 店舗数ランキング(2023年4月、上位50)
※実店舗のみでATMは含まれません

順位 金融機関名 2023年4月
(店舗数)
本店等所在地
1位 茨城県信用組合 84 水戸市
2位 長野県信用組合 52 長野市
3位 新潟縣信用組合 44 新潟市
4位 大東京信用組合 41 港区
4位 福岡県信用組合 41 福岡市
6位 大分県信用組合 38 大分市
7位 山梨県民信用組合 37 甲府市
8位 ぐんまみらい信用組合 36 高崎市
9位 広島市信用組合 35 広島市
10位 近畿産業信用組合 33 大阪市
11位 横浜幸銀信用組合 28 横浜市
12位 第一勧業信用組合 27 新宿区
13位 北央信用組合 26 札幌市
14位 鹿児島興業信用組合 25 鹿児島市
15位 広島県信用組合 24 広島市
15位 兵庫県信用組合 24 神戸市
17位 青森県信用組合 23 青森市
18位 群馬県信用組合 22 安中市
18位 淡陽信用組合 22 洲本市(兵庫県)
18位 銚子商工信用組合 22 銚子市
21位 岐阜商工信用組合 21 岐阜市
21位 都留信用組合 21 富士吉田市(山梨県)
23位 空知商工信用組合 20 美唄市(北海道)
24位 熊本県信用組合 18 熊本市
24位 成協信用組合 18 東大阪市
26位 共立信用組合 17 大田区
26位 香川県信用組合 17 高松市
26位 中ノ郷信用組合 17 墨田区
29位 ハナ信用組合 16 渋谷区
29位 笠岡信用組合 16 笠岡市(岡山県)
29位 君津信用組合 16 木更津市
29位 秋田県信用組合 16 秋田市
29位 大同信用組合 16 大阪市
29位 飛騨信用組合 16 高山市
29位 福島県商工信用組合 16 郡山市
36位 あかぎ信用組合 15 前橋市(群馬県)
36位 あすか信用組合 15 新宿区
36位 いわき信用組合 15 いわき市(福島県)
36位 のぞみ信用組合 15 大阪市
40位 イオ信用組合 14 岐阜市
40位 奄美信用組合 14 奄美市(鹿児島県)
40位 協栄信用組合 14 燕市(新潟県)
40位 札幌中央信用組合 14 札幌市
40位 相双五城信用組合 14 相馬市(福島県)
40位 大阪協栄信用組合 14 大阪市
40位 朝銀西信用組合 14 岡山市
40位 那須信用組合 14 那須塩原市(栃木県)
40位 富山県信用組合 14 富山市
40位 豊橋商工信用組合 14 豊橋市
40位 両備信用組合 14 府中市(広島県)

地域分布 信用組合が多い都道府県は?


信用組合も「協同組織の金融機関」であり、法律によって直接規制されてはいないものの、定款で自ら地区を定めることになっています(地区の拡張と縮小には認可が必要)。このためランキング10位以内の分布地域をみても、都道府県に1つが基本です。
例外は、7位「山梨県民信用組合」と10位「近畿産業信用組合」で、山梨県民は隣県の長野に1店のみですが、近畿産業は大阪府(18店)を中心に、京都(5店)、兵庫(4店)、奈良(2店)、岐阜・滋賀・和歌山・長崎(各1店)と広域に店舗を持っています。同信組は芸術家、芸能家、芸術愛好家の職域信用組合としてスタートし、現在の名称になった2001年から4つの信用組合を次々と事業譲受や合併により吸収していった結果、信用組合としては異色の存在となったようです。


【労働金庫】店舗数ランキングと地域分布

店舗数ランキング
「中央」「九州」で店舗数全体の約35%


店舗数が多いろうきんは「中央労働金庫(382店)」と「九州労働金庫(332店)」。次いで「東北労働金庫(283店)」「近畿労働金庫(162店)」と続きます。
2022年版ランキングと唯一異なる点は、「東海労働金庫」が6店減少して「近畿労働金庫」が1店増加したため両ろうきんの順位が入れ替わったこと。店舗の統廃合や移転・再編等が進んでいるためか、1~8店ずつ程度とはいえ全体的に減少傾向にあります。


【表-4】労働金庫 店舗数ランキング(2023年4月、全13)

順位 金融機関名 2023年4月
(店舗数)
本店等所在地
1位 中央労働金庫 382 千代田区
2位 九州労働金庫 332 福岡市
3位 東北労働金庫 283 仙台市
4位 近畿労働金庫 162 大阪市
5位 東海労働金庫 157 名古屋市
6位 中国労働金庫 143 広島市
7位 北陸労働金庫 107 金沢市
8位 北海道労働金庫 101 札幌市
9位 静岡県労働金庫 89 静岡市
10位 四国労働金庫 88 高松市
11位 新潟県労働金庫 82 新潟市
12位 長野県労働金庫 55 長野市
13位 沖縄県労働金庫 45 那覇市

地域分布 労働金庫が多い都道府県は?


労働金庫は、労働組合や生協などの会員がお互いに助け合うためにつくった「協同組織の福祉金融機関」です。このため信金や信組同様に定款に「地区」を記載する定めがあり、地域は限定されています。
かつては各都道府県ごとに一つずつありましたが、1998~2003年にかけて広域統合が実施され、現在では13労働金庫に集約されています。地方ごとに複数の都府県が8つの労金(東北・中央・東海・北陸・近畿・中国・四国・九州)にまとまったものの、北海道、静岡、新潟、長野、沖縄は今でも道県単位の組織となっています。

広域をエリアとする8ろうきんの都道府県別分布状況をみると、中央労働金庫では「東京都(95店)」「神奈川県(73店)」の大都市圏に続いて「茨城県(66店)」が3番目にきている点が目立ちます。東北労働金庫では「福島県(68店)」が最も多く、九州労働金庫では「福岡県(70店)」に次いで「大分県(58店)」が2番目となっています。また、北陸と四国の労働金庫は県ごとの店舗数に差が少なく、比較的近い水準で分布しています。


ランキングは当社のチェーン店舗データをもとに作成しています


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=まとめ= 地銀とJAで統合が進んだ2022~2023年

2021年版で、2019~2021年にかけての金融機関再編の動きを詳報しましたが、今回はそれ以降(2022~2023年)の統合・再編の動きを追ってみたいと思います。
前回に比べると数は減っているものの、銀行では「愛知銀行」と「中京銀行」の経営統合など、予定も含めて6件(うち1件は解除)の経営統合や子会社化の動きがありました。また「JAバンク」の統合につながる農協合併も、広島県内の9つのJAや静岡県東部の8つのJAなどで大型化の動きが活発化しています。
一方、信用金庫では2020年9月の「はくさん信用金庫」誕生以降合併の動きはなく、信用組合では「はばたき信用組合」「三條信用組合」「新潟鉄道信用組合」の3信組が11月頃をメドに合併する1件のみとなっています。

また、2022年版で解説した店舗統合や店舗内店舗方式による移転、窓口共同化、ATMの集約・削減といった「店舗再編」は2023年でも続いており、金融機関の業態を問わず、店舗体制の効率化を追求する動きが急となっています。


【表-9】金融機関再編の動き(2022~2023年6月現在、予定も含む)

◆地方銀行

年月 合併・経営統合の動き
2022年2月 フィデアホールディングス(荘内銀行、北都銀行)と東北銀行が2021年7月に結んでいた経営統合の基本合意を解除。提携関係は継続。
2022年4月 青森銀行とみちのく銀行が経営統合し「プロクレアホールディングス」が発足。2025年1月合併予定(青森みちのく銀行)。
2022年10月 愛知銀行と中京銀行が2022年10月に経営統合し、あいちフィナンシャルグループ(FG)が発足。2025年1月に合併して「あいち銀行」となる予定。
2023年4月 横浜銀行がTOB(株式公開買い付け)により約84%の議決権を握り、神奈川銀行を連結子会社とする。
2023年6月 八十二銀行と長野銀行が経営統合し、長野銀行が完全子会社となる。
2023年10月
(予定)
ふくおかフィナンシャルグループ(FG)が、福岡中央銀行を完全子会社とする予定。

◆JA(農業協同組合)

年月 合併の動き
2022年4月 静岡県東部 8JAが合併し、「富士伊豆農業協同組合(JAふじ伊豆)」が発足。
2022年4月 新潟県 5JAが合併し、「新潟かがやき農業協同組合(JA新潟かがやき)」が発足。
2023年2月 新潟県中越地区 4JAが合併し、「えちご中越農業協同組合(JAえちご中越)」が発足。
2023年4月 広島県内 9JAが合併し、「ひろしま農業協同組合(JAひろしま)」が発足。
2024年2月
(予定)
新潟県魚沼地区 4JAが合併し、「JA魚沼」が発足予定。
2024年3月
(予定)
新潟県下越北地区 4JAが2024年3月の合併を目指し、2022年12月に合併協議会を発足。
2024年3月
(予定)
新潟県上越地区 2JAが合併予定。
2024年4月
(予定)
徳島県内 9JAが2023年1月、合併予備契約書に調印。

◆信用組合

年月 合併の動き
2023年11月
(予定)
「はばたき信用組合」「三條信用組合」「新潟鉄道信用組合」が合併予定。 存続組合は「はばたき信用組合」。

本記事は当社のチェーン店舗データをもとに作成しています


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