【2025年版】寿司チェーンの店舗数ランキング
2025年9月16日 | 業界・地域分析
コメ・魚介類等原料費高騰の影響が大きい寿司チェーン業界。最近の国内の店舗数は、どのような動きをみせているのでしょうか。
【2025年版】では、当社のチェーン店データを元に、寿司チェーン(※)のチェーン別店舗数ランキング(2025年7月時点)や前年比の増減状況を、過去記事(2024・2023・2022年版)との比較も交えて振り返ります。
※持ち帰り寿司チェーンも含まれています。
データの集計方法について
- 集計元のチェーン店データは、チェーン店の公開情報を当社が調査・収集したものです。すべてのチェーン店を網羅したものではありません。また、実態とは異なる場合がありますのでご了承ください。
- 2025年7月時点で、国内に10店舗以上展開しているチェーン店を集計の対象にしています。
- 当社のチェーン店データ調査・収集は毎月を基本としていますが、隔月など定期収集のチェーンもあります。表・グラフの対象月に収集がなかったチェーンの場合、当月時点で最新のデータを記載しています。
- 店舗数の増減率(%)は、2025年7月と2024年7月の対比で算出しています(小数点2位以下は四捨五入)。
【2025年版】寿司チェーン 店舗数ランキング(1~15位)
チェーン別店舗数ランキングを7月の前年同月比でみると、15チェーンのうち 増加が7チェーンで減少が6、プラスマイナスゼロは2チェーンとなっています。
1~15位に入っているチェーンは2024年版と変わりがないものの、順位は5・6位と11・12位でそれぞれ入れ替わっています。また、15チェーンの店舗数合計は2024年版が3,665、2025年版が3,645で、0.5%(20店舗)減少しています。
「はま寿司」が増加率で健闘、宅配・持ち帰りは減少傾向
対前年増加率が目立って高いチェーンはなく、ランキング2位の「はま寿司(5.7%・35店舗増)」が最も高い数値となっています。これに「にぎりの徳兵衛(4.9%・2店舗増)」「活魚廻転寿司 にぎり長次郎(4.8%・3店舗増)」が続いています。
ランク外ではあるものの、松屋フーズの寿司ブランド「すし松」が1年前の11店舗から19店舗へと増加しており、飛び抜けた伸び(72.7%増)を示しています。
一方、減少チェーンは「丼丸(12.3%減)」と「小僧寿し(10.3%減)」の持ち帰り2チェーンが2ケタの減少率となっています。宅配・持ち帰り業態では、「銀のさら(1.6%減)」「ちよだ鮨(4.2%減)」も若干減少しています。
そのほかでは「回転寿司みさき(8.0%減)」と「すしざんまい(8.9%減)」が、高めの減少率となりました。
ここ4年(2022・2023・2024・2025年版)の店舗数増減率をみると、連続で前年を上回って推移しているのは「はま寿司」「魚べい」「にぎり長次郎」の3チェーンです。はま寿司は、中期経営計画で「国内寿司チェーン店売上・店舗数No.1へ」を掲げていますが、2025年版の店舗数をみると、実際1位との差がだいぶ縮まってきています。
また、「くら寿司」と「がってん寿司」は2024年版まで増加を続けていましたが、2025年版ではプラスマイナスゼロの横ばいとなりました。
一方、連続で減少基調をたどっているのは「小僧寿し」「回転寿司みさき」「すしざんまい」で、いずれも2025年版の減少幅が最も大きくなっています。
【表-1】チェーン別店舗数ランキング(1~15位)
| 順位 | チェーン名 | 2024年7月 | 2025年7月 | 増減率(%) |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | スシロー | 644 | 653 | +1.4 |
| 2位 | はま寿司 | 609 | 644 | +5.7 |
| 3位 | くら寿司 | 551 | 551 | 0 |
| 4位 | 銀のさら | 374 | 368 | -1.6 |
| 5位 | かっぱ寿司 | 288 | 296 | +2.8 |
| 6位 | 丼丸 | 325 | 285 | -12.3 |
| 7位 | 魚べい | 174 | 175 | +0.6 |
| 8位 | ちよだ鮨 | 167 | 160 | -4.2 |
| 9位 | 小僧寿し | 146 | 131 | -10.3 |
| 10位 | すし銚子丸 | 82 | 83 | +1.2 |
| 11位 | がってん寿司 | 70 | 70 | 0 |
| 12位 | 回転寿司みさき | 75 | 69 | -8.0 |
| 13位 | 活魚廻転寿司 にぎり長次郎 | 63 | 66 | +4.8 |
| 14位 | すしざんまい | 56 | 51 | -8.9 |
| 15位 | にぎりの徳兵衛 | 41 | 43 | +4.9 |
(注)当社(日本ソフト販売)では、同一企業が運営するチェーンでも、チェーン名(ブランド)が異なる場合は店舗数を分けて集計しています。
ランキングは当社のチェーン店舗データをもとに作成しています
日本ソフト販売が提供する、全国のチェーン店舗データ(飲食店・コンビニ・ドラッグストアなど)についての詳しいサービス情報は、こちらからご覧いただけます。
【海外展開】ランクインチェーンの海外出店動向は?
寿司店は海外での認知度・人気が高く、外食産業の中でも海外展開が活発な業態の一つです。そこで、当社の国内店舗数ランキング上位15チェーン(ブランド)を対象に、各社ホームページや決算報告資料から現時点(2025年9月初旬)で確認可能な海外出店動向を表にまとめてみました。
【表-2】海外で10店舗以上を展開するチェーン(ブランド)
| ブランド名 | 海外店舗数 | 出典(確認資料) |
|---|---|---|
| 元気寿司 ほか | 242 | 2025年6月末現在。株式会社Genki Global Dining Concepts 2026年3月期第1四半期決算短信より。海外主力ブランドは「元気寿司(GENKI SUSHI)」。 |
| スシロー | 222 | 2025年8月現在。株式会社FOOD&LIFE COMPANIESホームページ「月次情報 - 店舗数データ - 2025年9月期 - 8月」より。 |
| くら寿司 | 138 | 2025年8月現在。くら寿司株式会社ホームページ 8月度 月次情報より。 |
| はま寿司 | 112 | 2025月6月末現在。株式会社ゼンショーHD 2026年3月期 第1四半期決算短信より。 |
| がってん寿司 | 51 | 2025年9月9日現在。株式会社アールディーシー ホームページの店舗検索より。がってん寿司ブランドの海外店舗(がってん寿司、がってんエクスプレス、ダイマル水産、がってん寿司承知の助)合計。 |
2024年版の調査時と同様に、2025年版も最も海外出店数が多いのはランキング7位「魚べい」の運営会社「Genki Global Dining Concepts」で、米国や東南アジアで242店を展開しています。ただし、海外の主力ブランドは「元気寿司(GENKI SUSHI)」です。
次いで海外店舗数が多いのは最大手「スシロー(222店)」で、これに「くら寿司」が138店、「はま寿司」が112店で続いています。
2024年版調査時の店舗数と比べると、「元気寿司(GENKI SUSHI)」の海外店舗数は変わりなく「スシロー」が増加しているため、両チェーンの差がだいぶ縮まってきています。
また、ランキング11位の「がってん寿司」も海外店舗が多く、韓国・中国・台湾・香港で計51店を展開しています。
そのほかのチェーンでは確認できた数が1~4店に止まっているものの、ここ1~2年、新たに海外進出したり、拡大を図る動きは活発化しています。
具体例としては、「銀のさら」のライドオンエクスプレスHDが、現地のグループ企業を通じて3月(2025年)にタイで新業態の和食レストラン(寿司、うなぎ等)を出店し、「すしざんまい」は8月(2025年)に海外初進出(ロサンゼルス)を果たしています。
また「銚子丸」は、2024年5月にロイヤルホールディングス(HD)、双日との合弁による米国での寿司業態展開を発表しており、2025年内に米ロサンゼルス近辺での出店を計画しています。「小僧寿し」も、2024年5月に米国で展開する持ち帰り寿司事業を子会社として取得、2024年6月には英国の日本食スーパーと提携と、たて続けに海外展開の足場を築いています。
売り上げは好調、利益は大きく減少しているチェーンも
店舗数ランキングを見る限り、寿司チェーンの国内店舗数は前年比で大幅に増加したチェーンがみられず、減少チェーンの減少幅は拡がる傾向にあります。では、ランクインチェーン(運営会社)の同時期の国内業績はどうなっているのでしょうか。
まず、3大手の業績発表をみると、「スシロー」運営会社(FOOD & LIFE COMPANIES)の2025年9月期第3四半期「国内スシロー事業」は、売上収益・セグメント利益ともに前年同期を大きく上回る増収増益です。
ゼンショーHDの「はま寿司」は、セグメントが「グローバルはま寿司」のため海外も含む業績となってしまいますが、売上高・営業利益ともに大幅な増収増益です(2026年3月期第1四半期、2025年3月期通期)。
「くら寿司」の「日本」セグメントの業績(2025年10月期第2四半期)は、売上高はやや前年同期を下回る程度ですが、経常利益が大きく減少しています。2024年10月期の通期決算が増収かつ経常利益が大幅に増加していたこともあり、今期に入っての利益低下が目立つ形となっています。
そのほかのランクインチェーンの業績は、業績公開資料があった6チェーンすべてで、直近の四半期決算(※)の売上高が前年同期を上回っています。しかし、利益に関しては、前年同期に比べて低下したり、損失額が拡大したチェーンもみられます。
※2026年3月期第1四半期、2026年2月期第1四半期、2025年12月期第2四半期
コメ・魚介類等原料費や人件費の高騰、物価高による消費者の節約志向を背景に、「売り上げ好調でも利益は低下傾向」といった状況は今後もまだまだ続くものとみられます。
こうした厳しい環境の中で利益を確保していくために、業界では「コメ・食材の調達強化」「海外展開の拡大」「DXによる店舗運営の効率化と顧客体験の向上」「価格帯の見直し」「高付加価値商品の投入」「高級路線ブランドの新規展開」など、様々な施策が繰り広げられています。
それぞれのチェーン(運営会社)のどんな戦略がどうのように業績に結び付いていくのか、引き続き今後の動向に注目していきたいところです。
本記事は当社のチェーン店舗データをもとに作成しています
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